
多氣坂本神社
〜大正時代の石橋と手水舎〜
多氣神社の御祭神は武内宿禰命、坂本神社の御祭神は葛城襲津彦命です。ともに延喜式神社であり、両社は宝永(1704-10)の頃に合祀されたと伝えられています。延喜式内社とは、醍醐天皇の御世に撰上された延喜式神名帳に登載される古社のことです。神輿橋は境内入り口にあり、大正5年に藤村捕鯨株式会社に奉納された石製の橋です。
また、参道右側には手水舎があり亀の形をした石製の手水鉢があります。これは大正9年(藤村製糸の創業時)に藤村製絲株式会社および藤村捕鯨株式会社の両社が奉納したものです。


改田家住宅
改田家は明治初期に建築されたもので、初代当主改田鶴之助は藤村捕鯨株式会社の役員でした。
敷地内は主屋を始め、釜屋、便所風呂棟等があり、屋敷の南側には高さ2.1m、厚さ35cmの石塀が23mに渡って設けられています。浜石を両面に埋め込んだ奈半利特有の意匠を見せており、また東面の石塀は当家特有のデザインを見せています。
