1999年のこと。当時の私は、仕事の激務がたたり、極度の疲労感と不安感、イライラに悩まされていました。しばらくは何とかやり過ごしていましたが、とうとうある日、勤務中に過呼吸で倒れ、救急車で運ばれてしまったのです。過呼吸の症状はすぐに治まりましたが、不安感やイライラは全く改善せず、精神科の門を叩きました。診断結果は「パニック障害」。それ以来、この病と闘い続けています。私の場合、症状そのものは収まったものの、「倒れる」恐怖からは脱することができず、特に人の多いところでは不安感が増してしまいます。そのため外出時には、ズボンのポケットにビニール袋を、財布にとんぷく薬2錠を入れ、SOS用の携帯電話と併せて「三種の神器」のごとく肌身離さず持ち歩いています。しかし、薬を使おうと思った時に薬が潰れていたり、洗濯時に取り出したビニール袋を入れ忘れたりして、余計不安な思いをしたことがありました。その時の「バラバラにせずひとつにまとめればどれだけ便利だろう」と思いを叶えるべく作成したのが、この「パニックガード」です。今でも不安時には、パニックガードをお守りのごとく握りしめています。幸い、実際使用した事はありませんが、持っているという安心感は絶大です。同じ悩みを抱える者として、この商品がパニック障害を克服できる手助けになれば、心より嬉しく思います。